情報配信システム『電波ポスター』に新機能を追加
彦根ユビキタス産業協議会の「ひこねまち遊びケータイ」運用実証実験で採用
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ICタグなどのRFID(非接触方式の個別識別技術)と携帯電話を使った情報配信システム『電波ポスター』に、新機能と新型端末機を追加します。彦根ユビキタス産業協議会※1が推進する学習型観光システムの運用実証実験「ひこねまち遊びケータイ」で本システムの一部が採用され、11月3日から彦根市内で利用されています。
【電波ポスターの概要】
電波ポスターは、イベント会場や商業施設などに設置されたポスター端末機『PiPorta(ピーポルタ)』に、利用者がICタグ、FeliCaカード、おサイフケータイをかざすことにより、その端末機が設置された場所やポスターに関連した情報をメールで利用者の携帯電話に配信する、DNPが独自に開発したサービスです。2002年のサービス開始以来、観光地や商店街、アトラクション施設などの情報配信システムとして20件以上の納入実績があります。
【今回追加した機能と端末機ラインナップ】
・システム管理ツール
配信するコンテンツの更新、PiPorta増設の登録などを行えるツールです。配信するメールや、メールに記載されたURLをクリックすると閲覧できるHTMLの更新や追加が可能です。
・おサイフケータイの「三者間通信」機能への対応
ICチップを搭載した携帯電話(おサイフケータイ)の「三者間通信」機能に対応しました。利用者がPiPortaにおサイフケータイをかざすだけで、携帯電話専用プログラムが自動的に起動し、PiPortaから情報を収集します。導入企業は、NTTドコモの提供するサービス「トルカ」※2を使ってクーポン券や広告を配信できるほか、導入企業独自の携帯電話用
プログラムの利用も可能です。
・小型端末機『PetitPorta(プチポルタ)』
PiPortaに無線LANで接続して利用する新型端末機PetitPortaを開発しました。PetitPortaは低価格な小型端末機で、例えば、ショッピングセンターの入口にPiPortaを設置してショッピングセンター全体の情報を発信すると同時に、各店舗に設置されたPetitPortaから店舗の情報を発信したり、スタンプラリーを行うといった使い方が可能です。
寸法:107(幅)×50〜110(高さ)×107(奥行き)mm
重量:約248g
【電波ポスターの新価格体系】
・初期費用:システム設定費120万円・端末設定費1台あたり1万円
・月次の運用費:システム運用費10万円・端末管理費1台あたり5000円
・PiPorta:1台あたり33万円から(レンタルも可能)
・PetitPorta:1台あたり5万円から(予定価格、レンタルも可能)
・ICタグ、FeliCaカードは別途
今回開発したシステム管理ツールにより、従来DNPが受託していた登録作業を導入企業自ら行うように変更し、サービスの提供価格を下げました。
【今後の予定】
システム管理ツールについては2006年11月1日から、三者間通信機能対応およびPetitPortaは2007年3月からの提供を予定しています。今回機能追加した製品により、2007年度で2億円の売上を見込んでいます。
【「ひこねまち遊びケータイ」運用実証実験の概要】
彦根市が2007年に彦根城築城400年を迎えるにあたり、彦根ユビキタス産業協議会では、市民と観光客が一体となった地域活性化を目指し、「学習型観光システム」のビジネスモデル化を推進しています。学習型観光とは、観光客が町中に現存する歴史的遺産や史跡などを訪れ、それらに関する知識をその場で得るという、観光客と観光地の双方にメリットをもたらす新しい試みです。
「ひこねまち遊びケータイ」は、学習型観光システムの定常利用に向けた実証実験であり、産官学が連携した取り組みとして、全国の自治体や関係団体から大きな注目を集めています。
DNPの電波ポスターは、ローコストかつ短期間でシステムの構築が可能なこと、ネットワークやパソコンなど設備が不要で電源供給だけで端末機が稼動すること、三者間通信機能への対応などが評価され、本実証実験のシステムを統括している株式会社NTTドコモ関西から電波ポスターシステムの構築と運用、およびICタグを受注しました。本実証実験は、11月3日から12月20日にかけて実施される予定です。
※ FeliCaはソニー株式会社の登録商標です。
※ 「おサイフケータイ」および「トルカ」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。