大日本印刷ICクレジットカードの暗証番号を即時に変更できるASPサービスを高島屋クレジット株式会社で展開
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)は、ICクレジットカードの暗証番号を店頭で即時に変更できるASPサービス『アクティブピン』を高島屋クレジット株式会社(本社:東京 社長:山田文夫 資本金:1億円)に提供しました。高島屋クレジットは、高島屋各店とジェイアール東海高島屋など全国19店舗で、アクティブピンを使った暗証番号変更サービスを9月1日より、開始しました。
【高島屋クレジットでの導入の背景と概要】
ICクレジットカードを利用する際、不正利用を防止するために、クレジットカード利用者本人による暗証番号の入力が求められるようになりました。国内では、暗証番号を忘れた場合ICクレジットカードであっても署名による本人確認を認める暫定措置がありますが、イギリス、フランスなどでは暗証番号の入力がすでに必須となっており、国内でも同様の対応をとる機運が高まっています。
それにともない、暗証番号を忘れた際の確認や、よりセキュリティを高めるための定期的な暗証番号変更などの要望が強まり、店頭などで即時に暗証番号の確認や変更が行えるサービスが求められていました。
磁気カードの場合、クレジットカード会社内だけで登録情報の確認や変更に対応できますが、ICクレジットカードの場合は、ICチップ内の情報を同時に書き換える必要があるため、専用ソフトウェアとセキュリティの高い処理環境が必要になります。ICクレジットカードの暗証番号変更に即時対応するシステムを構築するには、ICカードに関する専門的な技術とノウハウに加え、多額の開発費用が必要となるため、これまでの多くの場合、カード再発行という代替的な対応に留まっていました。
この場合、会員が新しいカードを受け取るまで1〜2週間程度かかるため、会員の利便性を損なうという課題があります。これらの課題に対応するため、DNPはアクティブピンをASPサービスとして開発し、提供しています。
高島屋クレジットは、国際ブランド(JCB、VISA、MasterCard)と提携したICクレジットカード「タカシマヤカード」を、2002年より発行しています。アクティブピンの利用により、店舗のクレジットカウンターにて、20秒程度でいつでも暗証番号を変更できるシステムを、短期間で構築することができました。
【アクティブピンによる暗証番号変更の手順】
1.カード会員は、クレジットカード会社のクレジットカウンターに設置した専用端末に、変更したい新規の暗証番号を入力します。これを暗号化し、ネットワークを通じてDNPが運営するASPサーバに送信します。
2.ASPサーバは、受信した暗証番号などの必要情報を暗号化して、クレジットカード会社システムへ送信します。クレジットカード会社システムから返送される情報を元に、暗証番号変更コマンドを自動生成し、再び暗号化して、ネットワークを通じてクレジットカード会社の専用端末に送信します。
このASPサーバは、極めて高いセキュリティ管理体制のDNPのインターネットデータセンターに設置されており、コマンド生成などの処理に人手が介することはありません。
3.専用端末は、暗号化済みの暗証番号変更コマンドをICクレジットカードに書き込み、暗証番号変更に必要な処理を行います。
【価格および今後の予定】
アクティブピンの導入にあたっては、初期費用(初期ライセンス費用など)、専用端末費用、運用費が必要です。10拠点に導入する場合、初年度の費用は、1000〜1500万円程度、次年度以降は800万〜1000万円程度となります。DNPは、今後も広くクレジットカード会社およびその提携先である流通会社などに対してアクティブピンを提供していく計画で、今後3年間で3億円の売上げを見込んでいます。